内海皮膚科のブログ

  • 真武湯 パート2

 真武湯は私がよく処方している漢方薬の一つで10年ほど前にブログで紹介しました。処方の目標は、新陳代謝が低下して体力が虚弱な人で、全身倦怠感や四肢の冷感や下痢、腹痛を訴えるなどです。

 今月15日に出雲市で漢方の講演会があり、WEBで参加しました。漢方の大家の寺澤捷年先生が「方相相対理論を考える-真武湯証の展開-」という演題で講演されました。その中で、腹診で臍の2横指左外側に圧痛点を認めた場合には真武湯の適応と強調されていました。

 私は虚弱体質の人で、腹部を触ってみて下腹部が冷えている場合に真武湯をよく処方しています。ちなみに上腹部が冷えている場合は、人参湯を処方しています。
 寺澤捷年先生の講演を聴いてから、これからは臍の2横指外側の圧痛点に注意してみたいと思います。

 

2022年7月30日記載