内海皮フ科のブログ

口内炎、口唇ヘルペス半夏瀉心湯

  口内炎や口唇ヘルペスは皮膚科で良く診ている疾患の一つです。疲れたり

ストレスが溜まった時によく発症します。

 西洋医学的には口内炎には口腔用のステロイド外用薬や胃薬、口唇ヘルペスには抗ウイルス薬の内服薬と外用薬を処方しています。

 さて東洋医学的には半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)が処方されることがあります。あきば伝統医学クリニック院長の秋葉哲生先生は文献、高齢者特有疾患の漢方ベストチョイス36の中で、半夏瀉心湯は、いつも胃がもたれたり、悪心があって吃逆(しゃっくり)したり、腹がぐるぐると鳴って下痢しやすい人に口内炎などがある場合に用いられる。舌炎、口内炎、口唇ヘルペスのいずれにも効果を示す可能性がある。また急性期は西洋医学の対症的な薬剤を用いて対処し、慢性期に反復するのを漢方薬によって軽減あるいは治癒に導くという方針でのぞめば良い結果がきたいできるであろうと記載されています。

 私は繰り返す口唇ヘルペスの患者さんに免疫力を高める補中益気湯を処方して、症状の発現が抑制された症例を経験したことがありますが、口内炎、口唇ヘルペス半夏瀉心湯を積極的に処方してみたいと思います。

2023.2.27記載